大理石とは海底に堆積した貝殻などからできた石灰岩が、地中の熱と圧力によって再結晶化したもの。加工のしやすさや意匠性の高さから、古代より建築に用いられており、ギリシャのパルテノン神殿やインドのタージ・マハルなどがよく知られています。
現代でも、建物の内装材として不動の人気を誇る石材の一つです。磨くと光沢が出て美しく、上品なマーブル模様と相まって、洗練された佇まいに。大理石でできたプロダクトを生活空間の中に取り入れると、インテリアに上質感を添えてくれます。
トルコ産「ルナベージュ」の柔らかな色味が草花を際立たせる花器(写真上)。スペイン産「ロッソアリカンテ」とイタリア産「ペルリーノロザート」を組み合わせた、ピンクのグラデーションが美しいブックエンド(写真下)。素材感を生かしたシンプルなフォルムは、なにげないオブジェとしても絵になる。