STEP 1
好きなテイストをビジュアルから掘り下げる
言葉だけで「モダン」「ナチュラル」などといったイメージを共有するのはとても難しいもの。まずはどんな部屋にしたいのか、好きなインテリアのビジュアルを集めることから始めましょう。SNSや雑誌などで気に入った写真を集めたら、さらにどこがいいと思ったのかを掘り下げていきます。一見異なるテイストのように見えても、何か共通点があるはず。自分が気に入ったポイントを具体化します。
新居への引越しや模様替えのタイミングで家具を選んだり、レイアウトを考えたりするのは楽しい時間。居心地のいい空間をつくるための、インテリアの考え方やコーディネートのコツをIDÉE SHOP Jiyugaokaでお聞きしました。
Photo:Akiko Baba
部屋づくりの基本の考え方
言葉だけで「モダン」「ナチュラル」などといったイメージを共有するのはとても難しいもの。まずはどんな部屋にしたいのか、好きなインテリアのビジュアルを集めることから始めましょう。SNSや雑誌などで気に入った写真を集めたら、さらにどこがいいと思ったのかを掘り下げていきます。一見異なるテイストのように見えても、何か共通点があるはず。自分が気に入ったポイントを具体化します。
次に、家の中のどこで過ごしている時間が一番長いのかを考えます。新しい家具を揃えるとなると、リビングのソファから検討する方が多いのですが、ヒアリングしてみると意外にソファでくつろぐのは週末だけで、普段家族が集まってだんらんするのはダイニングというケースも。自分や家族がどんな時間を大切にしたいのかを認識し、その場所を中心にインテリアを考えていきます。
Photo:Akiko Baba
Photo:Akiko Baba
最後に、そこで過ごす時間がどうであれば心地いいのかを具体的にイメージします。たとえば、ダイニングで過ごす食事の時間を充実させたいなら、ダイニングチェアを少しゆったりめのものにしたり、食事しながら映画を観られるようにしたりしても。理想の過ごし方をディテールに落とし込み、それに合わせて必要なアイテムを好きなテイストから選んで配置していきます。
居心地のいい空間にするためのコツ
目線の先に何があると心地よく感じるのかを考えて、家具や小物をレイアウトします。たとえば、食卓に着いたときに視線が行く向かいの壁にアートを飾ったり、キャビネットを配置して趣味のコレクションを並べたり。ソファに座っているとき、キッチンに立っているときなど、それぞれのシーンで眺める景色をすてきにしつらえましょう。
Photo:Naoko Akechi
Photo:Akiko Baba
ソファまわりはソファ自体のカバーをはじめ、クッションやラグ、ブランケットなど、布ものが多くなります。家具は気軽に交換できませんが、布ものなら何セットか持っておいて、季節や気分で変えたりすることもおすすめ。色使いや素材選びで季節感を出したり、デザインで趣味性を高められたりするため、自分らしさを表現しやすい場所です。
落ち着いた空間にしたい寝室は、シンプルにコーディネートして間接照明でインテリアを楽しみましょう。ベッドサイドにはぜひデザイン性のあるテーブルランプを。それと組み合わせてちょっとした雑貨を置くだけでも絵になるシーンができあがり、就寝前のリラックスタイムを心地よく演出できます。
Photo:Naoki Morimoto
Photo:Akiko Baba
作家の作品だけをアートと捉えるとハードルが高く感じてしまいますが、インテリアの一部として広義に捉えてみるともっと気軽に楽しめます。お気に入りの本やお皿を立てて飾るだけでもアートに。ヴィンテージの雑誌や楽譜を額装して飾ってもおしゃれ。植物と組み合わせて飾るのもおすすめです。自由な発想で生活空間にアートを取り入れてみてください。
玄関は帰ってきたときに真っ先に目に入る場所。思い切って自分が一番好きなものを飾ると、より家が好きになります。主役を一つ決めて置いてみて、それに合いそうなものを少しずつ配置してバランスを取るのが◎。主役から色を拾って組み合わせたり、素材を揃えたりすると統一感が生まれます。
Photo:Naoki Morimoto
IDÉE SHOP Jiyugaoka
4フロア構成からなるイデーのフラッグシップショップ。「美意識のある暮らし」をコンセプトに、国内外のデザイナーと作ったオリジナル家具、セレクトしたテキスタイルやプロダクト、アート、グリーン、音楽や本など幅広く紹介。 4階ギャラリーでは定期的にアートの企画展を開催。
https://www.idee.co.jp/shop/jiyugaoka/