コミュニティの力が紡ぐ未来

  • [ コミュニティ ]
  • 公開日:2025.12.11

「子どもたちに故郷の思い出を残したい」。そんな想いから始まった〈Brillia 多摩センター〉の秋祭り。今では18回を数える恒例行事となり、世代を超えて住民が集う特別な一日になっています。そこには、暮らしを豊かにし、未来へとつなぐコミュニティの姿がありました。

祭りが生むにぎわいと交流

2025年9月、〈Brillia 多摩センター〉には子どもたちの歓声と笑顔があふれ、大人たちも童心に返ったように楽しむ様子が見られました。共用廊下にはさまざまな屋台が立ち並び、居住者による写真やアートの展示が彩りを添えます。

普段は飲食禁止の中庭も、この日だけは特別に開放。遠方に暮らす子どもが帰省して親と一緒に参加する姿もあり、家族の再会の場ともなって温かな時間が流れていました。秋祭りは、世代を超えた交流を育み、〈Brillia 多摩センター〉ならではのコミュニティを深める大切な機会となっています。

輪投げや射的、焼きそば、綿菓子など多彩な屋台が共用部に並ぶ。景品を事前に住民アンケートで決めたゲームもあり、豪華景品を競って盛り上がった。

住民主体で築く、持続可能な運営

秋祭りが始まったのは、入居開始からわずか2年後のこと。当時、周辺には地域に根差した祭りがなく、「子どもたちに故郷の思い出を残したい」という住民の想いが原点でした。以来、住民を中心に、管理会社、管理員、コンシェルジュ、清掃員、警備員が“ワンチーム”となって取り組み、今では地域に親しまれる恒例行事に成長しています。

祭りの企画・運営には、〈Brillia 多摩センター〉独自の組織「ミライラボ」が協力。新旧理事会のメンバーを中心に構成されるミライラボは、「未来価値の創造」をテーマにさまざまな活動を行っており、秋祭りもその一環として支えています。住民主体の運営組織とミライラボ、そして管理会社スタッフが連携しながら試行錯誤を重ねることで、より魅力的なイベントへと進化してきました。

ミライラボは、理事会有志と東京建物アメニティサポートのサポートマネージャーによる7名(写真)に、管理員を加えた8名体制。「今後さらに多くの仲間が加わることを目指している」と語る。

ミライラボの取り組みの中でも注目されるのが「こどもサポーター」制度。秋祭りをはじめとしたさまざまな活動に子どもたちが参加し、楽しみながらコミュニティづくりを体験しています。こうした仕組みを通じて、子どもも大人も理事会の活動を身近に感じることができ、次世代へとつながる基盤が育まれています。

こどもサポーターはクレープや焼き鳥、ダーツ、スーパーボールすくいなどの屋台で調理や接客をお手伝い。「いっぱい笑顔を見せて、みんなが笑顔になるのが楽しい」と声を弾ませた。

理事会の成長が、マンションを育てる

秋祭りが年々充実し、長く続けられている背景には、住民同士の信頼関係と理事会の継続的な成長があります。屋台の備品は毎年少しずつ買い足され、今では18種類もの屋台を自前で用意できるまでに。外部委託に頼らない運営体制によってコストを抑えるとともに、「自分たちの手でつくる」という誇りが、コミュニティの結束をより強固なものにしています。

焼き鳥1本50円、焼きそば100円と、開始当初から価格を据え置いているメニューも。手頃な価格が多くの人を呼び、にぎわいに一役買っている。

その基盤を築いたのは、初代理事長が示した「理事会メンバーが率先して挨拶する」という方針でした。日常の挨拶から自然に会話が生まれ、信頼が少しずつ積み重なってきたのです。初代理事長が掲げた「安心」「安全」「資産価値向上」という三本柱も、変わらず受け継がれています。

さらに、複数期にわたって理事を務める住民が多く、経験や知識が自然に引き継がれることで、理事会そのものがアップデートされ続けています。現理事長も前期から理事会に参加しており、前理事長が現役理事として支える形でバトンが渡されたため、連携はとてもスムーズ。理事会の成長が、マンション全体をより良い場所へと進化させており、その成果は、秋祭りのクオリティ向上にも表れています。

エントランスに設けた本部で10枚綴りの50円チケットを購入し、飲食やゲームに利用できる仕組み。清掃員もゴミ分別をサポートするなど、全スタッフがそれぞれの立場で秋祭りを支えている。

新しい価値を生み出す祭り

秋祭りは住民の楽しみにとどまらず、外部への発信の場にもなっています。ミライラボの発案で、毎年、近隣の不動産会社のスタッフを対象に見学会を実施。イベントの雰囲気や住民の生き生きとした暮らしぶりを体感してもらい、その印象を後日、購入検討者へと伝えてもらっています。

見学会に参加した東京建物不動産販売のスタッフが来場者にうちわを配布する様子も。地上18階建・全530戸を誇る〈Brillia 多摩センター〉は2007年に竣工。新たな住居者を迎えながら成長を続けている。

こうして、マンションの魅力やコミュニティの強さを外へ発信することで、新たな入居者を迎えるきっかけに。秋祭りはコミュニティを育むだけでなく、その価値を広げ、未来の居住者へと橋渡しする役割も果たしています。

多くの人が集まり、にぎわう中庭。開放感あふれる空間がコミュニティ形成の大切な舞台となっている。

世代を超えて人と人をつなぎ、未来へとバトンを渡す〈Brillia 多摩センター〉の秋祭り。ここで育まれる絆や経験の積み重ねが、マンションライフをより安心で豊かなものへと導いていくことでしょう。

Brillia 多摩センター
https://www.b-tamacenter.com

brillia.com