光とともにある北欧の暮らし
日本よりも高緯度に位置する北欧諸国では、冬になると昼間の時間が極端に短くなります。例えばデンマークでは、朝8時を過ぎてもまだ薄暗く、15時には日没を迎える時期も。太陽が高く昇らず、どんよりとした日が続くこともしばしば。そんな気候だからこそ、「光をどう採り入れるか」が暮らしの質を大きく左右し、豊かな照明文化が育まれてきました。
デンマークでは、日の出前と日没後に空が深い青に染まる「ブルーアワー」が長く続く。特に日没後は、周囲が徐々に暗くなるのに合わせて一つずつ灯りを点け、自然のリズムと調和するように光を重ねていく習慣がある。






