【アーバンスポーツを楽しむ!】
#1 スケートボードの可能性

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#1 スケートボードの可能性

私たちの暮らす都市を舞台に繰り広げられる「アーバンスポーツ」。従来のスポーツの枠を超え、遊びやカルチャーの延長として、若者を中心に広がりを見せています。勝ち負けだけにとらわれず、仲間とともに、観客とも一体となって楽しむ新しい時代のスポーツです。今回は、アーバンスポーツの一つであるスケートボードの魅力をひもときます。

PARK × Skateboard

Photo by Yuko Kawashima

スケートボードを楽しむ「パーク」が続々誕生



2000年代初頭頃から音楽やファッション、アートなどと融合し、ストリートカルチャーとして定着したスケートボード。競技としては、スケートボードに乗ってコース内でトリック(技)を決め、難易度や完成度、オリジナリティなどを競います。

近年、国際的な大会で日本人選手が活躍を見せ、競技人口も増加。自治体主導によるスケートボードパークの整備が各地で進んでいます。2024年10月に全面オープンする「有明アーバンスポーツパーク(通称名:livedoor URBAN SPORTS PARK)」内にもスケートボードパークを整備。東京2020大会で実際に使用されたコースを滑ることができます。

Photo by Yuko Kawashima

本施設内のスケートボードパークは、「ストリート」と「パーク」のエリアを併設しているのが特徴。ストリートは街にあるような階段や手すり、縁石などを模した構造物を配した直線的なコース、パークは湾曲した滑走面を組み合わせた窪地状のコースで技を競います。

Photo by Yuko Kawashima

パークエリアから望む2棟のマンションをはじめ、周辺にはBrilliaのマンションが4棟建っています。有明のまちづくりに取り組む東京建物は、本施設の整備・運営事業にも携わっており、アーバンスポーツをきっかけとした誰もが輝き、健康的で幸せを感じるライフスタイルを実現できるまちづくりを推進しています。

  • INFORMATION

    有明アーバンスポーツパーク
    (通称名:livedoor URBAN SPORTS PARK)

    https://ariake-usp.com/

KIDS × Skateboard

FLAKE CUP 2024 JAPAN TOUR / ©FLAKE All rights reserved.

「成功体験」が子どもの成長を後押し



スケートボードはバランス感覚などの習得に優れ、そこで培われた体幹は将来的にさまざまなスポーツの上達にも貢献します。スケートボードパークの整備が進むとともに、キッズ対象のスクールも充実してきており、子どもの習い事としても人気です。

「FLAKE CUP(フレイクカップ)」はキッズスケーターの登⻯門。毎年、全国5地区を転戦するツアーを実施し、各大会の上位入賞者で競うチャンピオンシップでキッズスケーター日本一を決定。大会に出ることで生まれる全国各地のキッズスケーター同士のつながりや交流も魅力です。

FLAKE CUP 2024 JAPAN TOUR / ©FLAKE All rights reserved.

成長期前の子どもがボードコントロールを学ぶには最適な、高さ120cmのミニランプが舞台に。キッズクラス(小学3年生以下)とジュニアクラス(小学4〜6年生)に分かれ、ハーフパイプ状の巨大構造物を往復しながらトリックを競います。

FLAKE CUP 2024 JAPAN TOUR / ©FLAKE All rights reserved.

小学生とは思えないほどハイレベルなトリックの数々に会場が沸き立ちます。出場者は年々低年齢化し、レベルが向上。チャンピオンに輝いた選手の多くは、現在プロスケーターとして活躍しています。

ART × Skateboard

©Morgan Art Foundation, LLC. Licensed by Artestar, New York

モダンアートとも相性のいいスケートボード



好きなグラフィックでデッキを選ぶ人は多く、自分を表現する手段にもなっています。名作アートがスケートボードになることも。ニューヨーク近代美術館(MoMA)のミュージアムショップでは、MoMAコレクション収蔵の作品をあしらったスケートボードを展開しています。

ポップアート界の巨匠といわれるロバート・インディアナの代名詞となっている、《LOVE》をモチーフとした3枚組のスケートボードもその一つ。ポスターやレコードジャケットを飾るように、アートなデッキをインテリアに採り入れてみてはいかがでしょうか。

ミッドセンチュリーを代表するデザイナーであるチャールズ&レイ・イームズのモチーフ「Dots Pattern」をスケートボードに。イームズの有名なチェアにも似た音符を思わせるパターンは、テキスタイルデザインとしても人気です。

©Takashi Murakami Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

美術とポップカルチャーの境界線を曖昧にしたことで知られる、現代美術家・村上 隆の3枚組絵画《727》(1996年)をスケートボード上に再現。村上作品に数多く用いられるキャラクター「DOB君」が描かれています。