大人の美食旅 旅の選択肢にオーベルジュを

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  • 公開日:2023.12.21

「食」を軸に滞在を楽しむオーベルジュの基礎知識や魅力をご紹介。その土地、その時期にしか味わえない美味しいものを求めて、ローカルな旅をしてみてはいかがでしょうか。

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オーベルジュ発祥の地は、美食大国フランス。

オーベルジュはフランス語で宿泊設備を備えたレストランのこと。かつて、都市で成功したシェフがより新鮮な食材を手に入れるため、郊外に移住してレストランをオープンすると、シェフのファンが車を走らせて訪れました。料理と共にお酒を嗜むと車で帰宅することが難しくなり、レストランの2階などで休んでいってもらったのが、オーベルジュの始まりとされています。

オーベルジュ発祥の地は、美食大国フランス。
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カジュアルに楽しめるところから、ラグジュアリーな施設まで多種多様。

ホテルや旅館との違いは、料理が旅の最大の目的になっているところ。「旅行」というより「外食」の延長で、宿泊設備はあえて簡素にしている施設も。日本では独自のおもてなし文化と融合したり、フレンチに限らず料理のジャンルもさまざまだったり、多彩なスタイルのオーベルジュが誕生しています。

カジュアルに楽しめるところから、ラグジュアリーな施設まで多種多様。
澄んだ空気の中で味覚を研ぎ澄ませ、素材本来の味わいを堪能。
澄んだ空気の中で味覚を研ぎ澄ませ、素材本来の味わいを堪能。

満喫ポイント1

澄んだ空気の中で味覚を研ぎ澄ませ、素材本来の味わいを堪能。

都会の喧騒から離れて自然豊かな環境に身を置くと、五感が呼び覚まされ、都会では味わえない食体験ができます。オーベルジュは自然に恵まれたロケーションに立っていることがほとんどで、提供される料理は素材の持ち味を生かしたシンプルな味付け。滋味あふれる旬の食材による料理は心までも満たします。

スタッフとの会話を楽しみながら、ゆったりした時間を過ごす。
スタッフとの会話を楽しみながら、ゆったりした時間を過ごす。

満喫ポイント2

スタッフとの会話を楽しみながら、ゆったりした時間を過ごす。

オーベルジュは規模が小さいものが多く、落ち着いた雰囲気も魅力。早めに着いてお酒でも飲みながらゆったりし、2〜3時間かけて夕食をとるのがおすすめです。食材や料理、お酒にまつわる知識が豊富なシェフやサービススタッフとの会話も楽しみの一つ。食後は余韻に浸りながら客室でくつろいで。

「地産地消」の食事を通して、地域の活性化に貢献。

満喫ポイント3

「地産地消」の食事を通して、地域の活性化に貢献。

オーベルジュは地域の生産者との結びつきが強いのも特徴です。菜園やワイナリーを見学できたり、農家や漁師に会いに行くことができたりする場合も。日本のオーベルジュの草分け的存在、「オー・ミラドー」の勝又 登シェフをはじめ、多くのシェフが地域の生産者と連携をとり、地域自体の活性化や食文化の発展に取り組んでいます。

※この記事は、会報誌Brillia 110号(2023年6月発行)より再編集した記事です。