2021年
Brillia Tower 西新・Brillia ist 白金台

Brillia Tower 西新・Brillia ist 白金台

Brillia Tower 西新[写真左]

事業主体:東京建物株式会社

Brillia ist 白金台[写真右]

事業主体:東京建物株式会社

Brillia Tower 西新

Brillia Tower 西新(福岡県福岡市)

早期の商業施設再開を実現するため「減築」という手法を採用

昨今のニーズを踏まえてリサイズした商業部分は、約1年8ヶ月全体竣工より前倒して再開業した。またパブリックスペースとして、回遊性向上につながる貫通通路や、憩いの場となる屋上庭園を整備した。これらの新たな賑わい創出の取組みにより、再開業時には商店街入口に「おかえりプラリバ」という横断幕が掛けられる等、地域に歓迎された。九州初となる地下鉄駅に直結した住宅部分は、総合設計と減築により高層化を実現し、8階から上階に限定した住戸レイアウト、玄界灘を一望する最上階ラウンジ等、エリアにはなかった都市型タワー住宅として都心居住ニーズの受け皿となった。また、減築による建物の軽量化と既存躯体の耐久性・耐震性の確認により、大規模な補強なしでの躯体再利用が可能となり、新設躯体数量を約24%削減する環境負荷軽減を実現した。これは、今後の既存ストックの再生においても活用できる、サステナブルな開発事例であると考える。

Brillia ist 白金台

Brillia ist 白金台(東京都港区)

美しさと機能を両立させた持続可能な都市デザインを纏う

デザインルーバーで屋外階段をカバーするなど、周辺環境を考慮しつつ、軽快で透明感のあるデザインを目指しました。自分らしい生き方にこだわり、新たな価値観に共感する方にふさわしい住まいでは、ホワイトを主体にアクセントカラーのブラックが映え、サステナブルを意識した人工石を積極的に使用し、ディテールの美しさを追求。不整形な建物の形状を生かし、中心部に構造コアや水廻りを配置することで、開放的な居室空間を実現しました。さらに配棟の工夫により静けさを創出。ラウンジ越しの中庭からは都会の中にいながら静寂感と自然を感じられます。