東京メトロ千代田線「大手町」駅へ直通14分。都心への軽快なアクセスを享受しながら、駅前のにぎわいから少し離れると、静かな戸建て街が広がる町屋エリア。古くからの穏やかな暮らしが息づく一方で、これから新たな世代も加わり、街が緩やかに変化していく可能性も感じさせます。
今回のプロジェクトが目指したのは、この街に寄り添いながら、現代の価値観に合ったライフスタイルを住まいから提案すること。忙しい毎日でも、自宅でほっとできる時間をしっかり確保してほしい——。その想いをもとに、家事の負担を減らして時間を生み出す設備やサービスを整え、「DIRECT & SMART」というコンセプトを形にしていきました。


“ものづくりのまち”の記憶をモダンに昇華
落ち着いた周辺環境に調和しながらも、この街に新しい風景をもたらす建物でありたい。その想いをデザインの軸に据え、荒川区が“ものづくりのまち”として栄えてきた歴史をモチーフに、地域に受け継がれる精神を現代の感性で再構築しました。
異なる形や色を組み合わせた積木細工のようなアシンメトリーのバルコニーガラス手摺は、ひと手間を惜しまない職人の姿勢や遊び心を表現しています。
また、京都の町家に見られる「通り土間」から着想したエントランスホールは、ただ通り抜けるだけの場所ではなく、腰掛けて作業をしたり、来客を迎えたりできる“余白”のある空間に。現代の暮らしに寄り添う迎賓の場として設えました。


SPEAKER
住宅事業第二部
鈴木典子
住宅事業第二部
水野志保