東京未来建物会議 Listen

コラム

VOL.10

家のお風呂の未来会議。

ひとりになってホッとする場所、1日の疲れを洗い流す場所、家族とのコミュニケーションの場所、キレイを作る美容の場所……。あなたにとって、家のお風呂はどんな場所でしょうか? お風呂は、集合住宅という限られたスペースの中で、生活に欠かせない設備として進化を続けている部分でもあります。夢のお風呂ってどんなものでしょう。未来のお風呂について考えてみませんか。

1964年の東京オリンピックをきっかけに生まれたユニットバス。

世界を見渡してみても、シャワーのみで体を洗う習慣の国が多いのに対して、浴槽で湯につかる習慣のある日本。お風呂を楽しむことは日本文化のひとつです。

そんなお風呂好きの日本人の家に“浴槽”が生まれたのはなんと江戸時代。その頃は、武家屋敷や商家に足だけつかり蒸気で温まる今で言う「足湯」のスタイルの浴槽が設けられていたそうです。その後、昭和20年代になり各家庭に内風呂が普及しました。現在、日本の住宅で定番となっているユニットバスが誕生したのは今から50年以上前。天井や壁、床と浴槽が一体になっているものがユニットバスと呼ばれ、1964年に開催された東京オリンピックで、観光客が宿泊するためのホテルの建設が急ピッチで進められたことがきっかけで工期短縮のために開発されたそうです。

それから現在に至るまで、戸建や集合住宅といった住居のタイプや、ライフスタイルの変化に伴って変わっていく利用者のニーズに合わせて目覚ましい進化を続けています。

体を洗う場所に留まらない、日本人にとってのお風呂。

体を清潔に保つための場所であることはもちろん、リラックスやリフレッシュの場として、家族でのコミュニケーションや、キレイを磨く美容の場としても活躍するお風呂。必要とされる要素も様々です。
安全性や清掃性はもちろん、美容面や経済面まで多様な面で進化を遂げています。
ここからは、理想の“未来のお風呂”を考えるきっかけとして、今存在しているお風呂の多種多様な機能を改めて見直してみましょう。

いつでもいつまでもキレイなお風呂に入りたい

気持ちよくお風呂に入る為には、掃除は欠かせません。

汚れがちな水回りは掃除を面倒だと感じる人も多く、「掃除しやすいお風呂」は永遠の課題とも言えるでしょう。 浴槽自体を清掃しやすい素材や形状でデザインしたり、髪の毛詰まりなどに悩まされる排水溝は手を汚さずに、簡単にゴミが捨てられるように改良されています。

また、自動で清掃してくれる“掃除のいらないお風呂”も遠い未来ではなく、勢い良く噴射される水の水圧と洗剤で浴槽をボタン1つで自動で掃除してくれる浴槽も誕生しています。

家族みんなに優しいお風呂

家族全員が同じ浴槽を使うため、幅広い年齢層の人が安心・安全に使えることが求められます。

急激な温度差によって起きてしまうヒートショックなどを防ぎ、冬場にひんやりした床にゾクっとする不快感を和らげるため、床を少しでも温かく感じさせる床が浸透してきています。 お湯が冷めづらい浴槽や、水道代を節約できるシャワーも、家族全員でお風呂を使うときに心強い機能。 足腰の強くない人でも立ち上がりやすいように掴みやすく形状が工夫された浴槽や、中にステップがついていて、半身浴ができたり、子供にとってもお湯につかりやすいように計算された浴槽など、幅広い年齢の人がお風呂を楽しめるように浴槽のデザインも工夫されてきました。

便利で快適なお風呂に入りたい

シャンプーにリンス、洗顔料など、浴室内に置いておきたいものは意外と多いもの。

家族が増えれば置くものも増えるし、人によって手に取りやすい位置も違うので、よく使うものの位置によって利便性は大きく左右されます。 使う人に合わせて棚の位置を変えられる磁石式のトレイや、ワンタッチでお湯がでる水栓カウンターがあれば、入浴時のちょっとしたストレスから解消されるかもしれません。

棚や、タオルをかけるバーなどのオプションも増えてきています。 また浴室の照明や壁面の色や素材などを自分の好みにカスタムすれば、よりリラックス出来るお気に入りの空間になるでしょう。

入浴タイムを美容タイムに

特に女性にとって、入浴タイムは絶好の美容タイム。1日の終わりにゆったりとお湯につかって、自分を磨くという人も多いのではないでしょうか。

お風呂の機能も、美容タイムをサポートしてくれるかもしれません。ミストサウナ以外にも気泡を含んだお湯が出る浴槽や肌あたりの優しいシャワーなど女性のニーズに応える様な機能も生まれています。

あなたが考える、理想の“未来のお風呂”とは?

あれもこれも、人々のニーズに応えるために生み出されたお風呂の機能たち。でも人々が望む限りまだ進化は止むことはないでしょう。

例えば、肌の弱い小さな赤ちゃんにも優しい水圧調整の効くシャワー、遠赤外線で体の中心から温めてくれる壁パネル、お風呂全面が液晶パネルの空間など……理想を追求していくと想像は尽きません。そう遠くない未来に、理想にぴったりのお風呂が誕生するとしたら、あなたはお風呂に何を求め、どんな機能があったらいいと思いますか?

コラム

より良い暮らしのヒントを探すLISTENのコラムをご案内します。