• トップページ > プロジェクトノート > Note_034「働く女性のリアルなインサイトに触れる(5)」

Project NoteProject Note

Bloomoiプロジェクトの活動内容や方針などのプロセスを順次ご紹介していきます。

  1. 働く女性のインサイトを知る
  2. 働く女性の幸せな生き方を想う
  3. 働く女性が咲き誇る暮らしを創る
  4. 働く女性が提案するために動く

働き方改革で、住まいも変わる?私たちの幸せとありたい姿を描く[後編]

Bloomoiでは、女性の働き方の変化、そのインサイトに触れ、新たな商品づくりに活かしています。今回は立ち上げ当初からブルーモワプロジェクトの広告ディレクターとして参加している志村圭子さんに話を聞きました。会社員からフリーランスへ転身、今では事業を立ち上げ、その運営をしているそうです。

会社員からフリーランスに立場を変え、働き方はどう変わった?

元々は広告に関連する企業に所属し、かなり多忙な部署で仕事をしていた志村さん。フリーランスという働き方を選んだ理由を聞いてみました。

結婚して息子が生まれた頃には、新宿区に住んでいました。時短勤務での職場復帰でしたが、最初は出産前の仕事のペースを取り戻すのが大変で苦労しました。広告制作や企画という職務上、じっくり考える時間を捻出したかったので、時間創出が何より大切だと考え、一体、自分は何にどれだけの時間を使っているのか?と思い立ち、自身の行動の時間を計りました。たとえばメールの返信は2分、自動販売機でお茶を買って席に戻るのに40秒、会社を出てから電車に乗るまでの時間や、食事のあとの片付けや洗濯モノをたたむ時間などを計って把握しました。そうすることで、全体像が見えて、やるべきことの優先順位、組み立て、効率化などができるようになり、時間の使い方がコントロールできるようになりました。

そんなふうに仕事に慣れた頃、息子の就学前というタイミングもあり、夫の故郷である神奈川県逗子市に引っ越しを決意しました。海と山が近くにある自然豊かな環境と現代版長屋のような住まいの雰囲気が気に入り、築40年になるテラスハウスをリノベーションして住んでいます。通勤時間が長くなることは承知していましたが、時間の使い方をより一層工夫する必要がうまれました。

インタビューの場所は、現在活動されている原っぱ大学の古民家。ブルーモワメンバーも実家に帰ってきたようなリラックスした雰囲気でお話を聞きます。

当時リモートワークがあまり浸透しておらず、オフィスに出向いて働くスタイルがほとんどでした。しかし仕事の効率を考えると外出先や移動中に仕事をすることが増え、オフィスに行く必要性が減ったことや、臨機応変かつ柔軟に仕事を組み立てられるスタイルが自分に合っていることに気づき、独立を考え始めました。ディレクターという職種がフリーランスに向いていたことも理由のひとつです。

今では自宅のダイニングテーブルがワークスペースです。打ち合わせは時にビデオチャットを活用したり、なるべく紙も使わないようタブレットやタッチペンを使っています。小学校から帰宅する息子を「おかえり」と迎えながら、仕事にも真剣に向き合うことができる今の働き方をとても気に入っています。

帰宅した子どもの様子をみながら自宅で仕事をするスタイルが定番の志村さん。タブレットとタッチペンは仕事だけではなく子どもの学習や遊びにも使えるそう。

フリーランスから次のステップへー親子の遊びの学校「原っぱ大学」を運営

逗子に暮らし始めてから知り合った塚越 暁さんに誘われて、自然の中で親子が遊ぶ「原っぱ大学」の運営に志村さんは関わることになり、働き方がまた少し変わったとのこと。その経緯をお聞きしました。

2012年に現在の原っぱ大学の前身である「子ども原っぱ大学」を塚越さんが立ち上げていて、私は、2015年2月に新しくリニューアルするタイミングで関わりました。私自身、息子の成長とともに「親子関係」や「遊び」について考えていたこととシンクロしたことで、プライベートと仕事の境目がなくなり、良い意味で公私混同した働き方になりました。

森や海をフィールドに自分たちで遊びをつくる原っぱ大学。志村さんも子どもたちと同じ目線で過ごします。

原っぱ大学は、神奈川県逗子市と千葉県柏市・佐倉市にフィールドがあり、さまざまな年齢帯の親子が遊びにきてくれます。子どもが主役というわけではなく、親もひとりの大人としてやりたいことや好きなことを思いっきり楽しみます。私は息子を連れてフィールドに入り、スタッフとして全体を見守ります。いわゆる子連れ出勤っていうんですかね。連れていかないという選択肢は最初から無く、参加する親子のみなさんとたくさんの時間を過ごし遊びました。住んでいるところは別々でも、月に一回、逗子の山で思いっきり遊ぶ子どもたちを見ていると大人の私たちのほうが学ぶことが多いです。いま遊びにきてくれている子どもたちが成人するぐらいまでは、この原っぱ大学の事業を続けていこうと思うようになり、こういう想いにさせてくれた仕事に出会えたことにとても感謝しています。

自然のなかで大人も子どももみんながそれぞれ自分のやりたいように過ごせる場作りを心がけているそうです。

自分に合う働き方の先に、何を自分の仕事にするか?がある

今回お話を聞いている場所は、志村さんが関わっている原っぱ大学の拠点のひとつである築100年を超える古民家。この古民家では「原っぱ大学サボール」と称した活動が行われているそうです。

ここでは「何でもできる、何にもしない」という両方ができる空間にしています。ヨガやお料理をして息抜きしたり、子どもたちの遊び場として使ってもらったり、ときには漫画を読んでひたすらボーっとしたり。サボることを良しとし「原っぱ大学サボール」と名付け、使い方自由な空間にしています。古民家が自宅が近いこともあり、地域活動や仲間とともに子どもたちが集う場としても使っています。古民家を借りる際は、そこまでの活動を考えていませんでしたが、なるようになるんだな、と実感しています。

働き方を見直すという観点で考えると、リモートワークの普及や介護育児休暇だけではなく、どんな立場の方でも、健康でストレスの負荷が少ないコンディションで仕事を続けられる環境が作り出せるといいなと思います。サボールのように、時々「余白の時間」を持つことで、日常に向き合う心に余裕が生まれることがあるかもしれない。働き方改革をきっかけに、自分自身のストレスの要因を冷静に考えたり、ストレスが少なく楽しい状態で仕事をすることをイメージすれば、もっと自分にあった働き方や仕事を模索できるような気がします。

原っぱ大学のスタッフは全員大事な仲間という志村さん。徳島・神山に集合して旅をしたり、料理を作ったり新しいアイデアはこうした時間から生まれるそうです。

環境も変化し、どんどん働き方が多様になっていることや仕事に限らず、子育て、地域との関わり、そして自分自身にストレスをかけない環境づくりなど、暮らし方そのものが大きく変化していると実感しました。ライフステージが変化すると、暮らしが大きく変化する女性だからこそ、柔軟に働き方も変化し、それに寄り添った住まいのあり方をブルーモワでも模索していきたいと思います。

facebookfacebook
  • 東京建物
  • Brillia
  • Copyright © Tokyo Tatemono Co.,Ltd. All Rights Reserved.