- トップページ > プロジェクトノート > Note_004「働く女性と共に創る。~住まいをめぐる『共創ミーティング』(前編)」
Bloomoiプロジェクトの活動内容や方針などのプロセスを順次ご紹介していきます。
クリックで拡大働く女性8名の個性豊かな自己紹介を導入として、これまでBloomoiメンバーが考えてきた新商品案をベースにイー・ウーマンのブレスト会議が始まりました。まず最初のテーマは「キッチン」です。2パターンのキッチンを題材にして、働く女性ならではのリアルなご意見をいただきました。
たとえば、レイアウト。「料理集中派」と「ながら料理派」という2タイプの方がいて、どちらのタイプかによって使いやすい配置が違うということが分かりました。
近年のマンションでトレンドとなっている対面型キッチンについても、開放感や子育ての面で憧れがあったものの、実際に使ってみると臭いや音、汚れがリビングにまわってしまうことに不満があるとの声も。換気や性能など機能性に関する説明を、購入前にもっと聞きたかったという声もありました。
時間・労力削減でさまざまなキッチン家電を所持している反面、意外にもお米を炊くときに炊飯器を使わない方が複数いました。その理由は「炊飯器より圧力鍋の方が早く炊ける」「土鍋だとお米の味が美味しい」など、たくさんの発見がありました。
重視するポイントとして、全員共通で挙がったキーワードは、「時間の有効活用」「清潔」「収納容量×能力」「高性能換気」です。働く女性は高機能なキッチンで、クオリティは下げずに掃除や料理を短時間で済ませ、プラス家族とのコミュニケーションや仕事なども同時にできる、そんなスタイルを望んでいるのかもしれません。
Bloomoiでは、高機能であることはもちろん、さらに女性目線でデザイン性も高い住まいの実現に向けて動いていきます。
クリックで拡大次のテーマは「収納」です。すでに断捨離を実践された方もいて、「すっきりと暮らすこと」は働く女性の共通テーマです。こちらも2パターンの収納を題材にして議論を重ねました。
共通の要望として浮き上がったのは「生活動線に合わせた収納が欲しい」ということ。単に収納容量がたっぷりあるだけでは意味が無いと感じており、いかにデッドスペースがなく、機能的に収納でき、なおかつそこに収納する“モノの用途”を考えて配置されているかが大事、というご意見でした。小さなお子さんがいる方からは「ベビーカーや三輪車の置き場所に困っている」という声があり、玄関スペースを拡大した土間のような収納スペースの提案に共感いただきました。暮らしの中でモノを使用するシーンにあわせて、使い勝手のよい場所にすっきりしまえる―そんな“使える”収納の在り方をBloomoiではもっと追究していきたいと思っています。
クリックで拡大最後のテーマは「管理」について。“マンションを購入する”=“管理組合の一員”となることですが、購入前に管理組合のことを知る機会も少ない現状があります。今回参加された働く女性の皆さんの中で、購入後の居住年数が長い方からは、現在お住まいのマンション管理についての要望も多くありました。
中でもひときわ重視されていたのが、事前調査でも要望の高かった宅配サービスへの対応です。時間を有効活用する働く女性たちは、食材や水など、生活用品全般において宅配サービスを日常的に利用しているため、不在時に受け取ることができる宅配ボックスの存在は必要不可欠になっています。さらに、一部では不在時でも宅配ボックスではなく玄関先まで運んでほしい、という声もありました。一方で不在時に入居者以外の方がマンションに入ることは、セキュリティの面で不安があるとの声も。セキュリティと使い勝手の両面を考えて、たとえば宅配ボックスから荷運びする際に台車をレンタルできるようにするなど、今、働く女性にとって宅配サービスが欠かせないものとなっている現状を受け止め、今後Bloomoiでは解決の方法を慎重に考えていきたいと思います。
次回も、引き続き共創ミーティングの様子をご紹介していきます。